2022-09-13
「空き家を所有しているが、どのように自分で管理すれば良いのか分からない」とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
空き家は、適切に管理しなければ急速に劣化してしまい、大きなトラブルの原因となる可能性があります。
場合によっては、周辺の住民に危害を与えてしまうリスクもあるでしょう。
そこでこちらの記事では、空き家を自分で管理する目的や方法、管理するうえで必要な道具についてご紹介します。
新潟県長岡市を中心に新潟県全域で空き家を所有していて自分で管理しなければいけないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
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「どうして空き家を自分で管理する必要があるのか分からない」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
実際、全国各地には放置されたままになっている空き家がいくつもあります。
こちらでは、空き家を自分で管理する目的についてご紹介します。
空き家に限らず、放置された建物は急速に劣化していきます。
建物の劣化の大きな原因の1つは、湿気です。
何か月もの間適切な換気をせずに放置してしまうと、室内に湿気が溜まってしまい、壁や床にカビが生えてしまいます。
湿気は、柱や梁などの構造上主要な部分を腐敗させてしまうこともあり、大きな影響を与えるでしょう。
そのため、換気や掃除といった管理は、建物の状態を維持する、建物の価値を下げないという点で非常に重要なこととなります。
そのため、たとえ売却や活用などの方針が決まっていないとしても、定期的に管理をおこなうことは大切です。
空き家の定期的な管理は建物の状態を維持するだけでなく、建物の異常を早期に発見できるという目的もあります。
雨漏りは、発見が遅れてしまうと建物の耐久性に大きな影響を与えてしまいますので、注意が必要です。
また、雨漏りなどの異常は不動産業界では「瑕疵」と呼ばれ、瑕疵のある物件は不動産価値が大きく下がってしまいます。
空き家を適切に管理することは、ご自身の所有する不動産の価値を守ることにも繋がりますので、定期的に管理するようにしましょう。
全国各地で空き家が解体されずそのままの状態で放置されてしまう理由の1つが、住宅が建っている土地には、「住宅用地の軽減措置」という固定資産税の軽減措置を受けられるという点です。
住宅用地の軽減措置が適用されると、土地にかかる固定資産税が最大6分の1にまで軽減されます。
そのため、多くの空き家が解体されることなくそのままにされてしまっているのです。
しかし、2015年に「空家等対策特別措置法」という法律が施行され、適切に管理されていない空き家は「特定空家」に指定されることとなりました。
特定空家に指定されてしまうと、住宅用地の軽減措置の対象外となってしまい、固定資産税が大幅に増額されてしまうおそれがあります。
余計な出費を増やさないためにも、自分で定期的に管理することが大切です。
空き家を放置してしまうと、庭の草木が生い茂り害虫・害獣が発生するなど、周辺の衛生環境を悪化させてしまいます。
また、放火や不法侵入などの犯罪の温床となってしまうことも少なくありません。
また、台風などの自然災害によって、建物の一部が落下してしまい近隣住民に被害を与えてしまったら、損害賠償を請求される可能性もあります。
空き家の放置が原因で近隣とのトラブルに生じてしまうことは少なくありません。
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続いて、空き家を自分で管理するときに必要な道具を確認していきましょう。
服装は動きやすく、汚れても良いものを選ぶようにしましょう。
庭の手入れをする際は、虫刺されや植物のトゲが手や足に刺さることがありますので、季節素材の長袖長ズボンを着用することをおすすめします。
雨の日に作業をする場合は、雨合羽や長靴なども必要となるでしょう。
また、空き家は室内も砂やホコリが溜まりやすくなっていますので、スリッパなどの室内で履く靴を用意しておくと役立ちます。
空き家を自分で管理する際には、掃除道具を欠かすことができません。
室内の誇りや汚れ、髪の毛などはカビが繁殖する際の栄養源となります。
カビは建物の劣化の大きな原因ですので、ほうきやちりとりを使って室内のゴミをしっかりと取り除きましょう。
取り除いたゴミを放置してしまうのは大変危険です。
とくに、取り除いた木の枝や葉っぱを庭に放置してしまうと、放火犯などの不審者に狙われてしまうおそれがあります。
集めたゴミは、ゴミ袋にまとめてその日のうちに持ち帰って処分するようにしましょう。
また、電気や水道の契約をしていない場合は、懐中電灯や掃除用の水なども準備しておく必要があります。
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最後に、空き家を自分で管理する適切な方法を確認していきましょう。
空き家のポストにはチラシやダイレクトメールが投函されます。
長い間管理をしていないと、ポストに郵便物が溜まってしまい、空き家であることが一目瞭然となってしまいます。
ポストに溜まっているチラシやダイレクトメールを狙った放火事件も少なくありませんので、ポストの中は定期的に点検するようにしましょう。
不要なチラシを投函されないようにポストをテープで止めてしまう対策もありますが、かえって空き家であることが分かってしまいますので、あまりおすすめしません。
湿気が室内に溜まってしまうと、壁や床にカビが生えてしまったり、柱や梁が腐敗してしまったりするおそれがあります。
室内に湿気や汚れた空気を溜め込まないように、しっかりとした換気をおこなうようにしましょう。
換気をおこなう際は、外気が室内を通り抜けるよう、2か所以上の窓を開けるようにします。
また、クローゼットや下足入れ、押し入れはとくに湿気が溜まりやすい場所ですので、忘れずに風を通すようにしましょう。
空き家を自分で管理する際には、通水も欠かすことができません。
長期間水道管に水を通さないでいると、水道管が錆び付いて破損しやすくなってしまい、水道管が破損してしまうと物件の価値にも大きな影響を与えてしまいます。
また、水道管には「排水トラップ」と呼ばれる部分があり、そこに水が貯まることで下水から害虫やにおいが上がってこないようになっています。
しかし、空き家を放置して水道を利用しなくなると、排水トラップに溜まっている水が蒸発してしまいます。
水が蒸発すると、下水から悪臭が立ちのぼるだけでなく、ネズミや害虫の侵入経路となるおそれがありますので、注意が必要です。
庭の草木や雑草を生い茂ったままにしておくと、衛生環境が悪くなり近隣住民に多大なる迷惑をかけてしまいます。
また、自然災害によって木が倒れたり、枝が吹き飛ばされたりして周囲の人やものに被害を与えてしまうおそれもあり危険です。
空き家を管理するときは庭の手入れもしっかりとおこない、草木や雑草を定期的に処理するようにしましょう。
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今回は、空き家を自分で管理する目的や方法、管理するうえで必要な道具についてご紹介しました。
空き家を放置してしまうと、建物が劣化するだけではなく、近隣の住民に迷惑をかけるリスクもあります。
空き家は自分でしっかりと管理するようにしましょう。
「空き家を自分で管理できない」とお悩みであれば、売却することも検討することをおすすめします。
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